蒔絵師としての歩み①、②の番外編にもなるが、
百貨店は全国津々浦々にあるが、私は20代の頃から恵まれていて、
実演だけに行ったり、または自分の作品を販売だけしたりとよく関わらせて頂いた。
そこで、色んな人と出会う訳だが、お客さんの話ではない、出展者や販売員の話だ。

販売にも才能がある。
販売の上手い人、下手な人、向かない人などなど・・・・・・面白い。

ある家具を販売している方がいた、
ダイニングテーブルセット(テーブルとイス4客)を販売する。
その方は天才だった。
その方にかかるとお客さんは契約書にサインしてしまうのだ、しかも双方ともニコニコで。
なんでだ?不思議だ。

品揃えは安価なセットと高価なセット、あとは日用品少々だけ。けっこう閑散としている。
彼の販売目標は高価なセットを販売する事だけ。
お客さんが少ない日でも必ず契約に結び付ける。凄い・・・・・。
コツを聞いてみた。

家庭用品が目に留まるのは、主婦だそう、男性は目にしないそう。確かに。
「標的があるんだよ、奥さんの身なりを見て、それから旦那の身なりを見るんだ」
???
要は奥さんがいい身なりで旦那が質素だとその家庭は上手くいっている。
奥さんが大事にされているので家庭の中も充実しているそう。
だから家庭用品を大事にする。特に食卓周りなど。

逆に旦那がいい身なりで奥さんが質素だとどうなると思う?と、
それは車や家、ゴルフなどの遊興に使う亭主関白。この家庭だと契約は出来ないよ。と。
だからそういう人には声すら掛けない。なるほど。

販売員は身なりで人を選ばずフラットに見ないと。とは思うが成る程と思ったものだ。
その道にはその道のプロがいるもんだ。

2021年6月15日