蒔絵について
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漆で竹薮と邸宅を描きそこに金の粉を
蒔きました。
手前の土手の部分に金の板を四角く切った
ものを貼り付け、 さらにその手前に、
水文様を描き金を蒔きました。

 蒔絵は日本独自の文化です。
漆を接着剤の代わりとして、金や銀などの金属粉や 螺鈿(貝の裏のきらきら光る部分)や
卵殻(鶏、ウズラの卵の殻)を接着させて、文様を表していく技法を言います。
金や銀の金属粉を蒔いて漆にくっ付けて文様を現す為、蒔絵と言います。
筆で描く事のできる接着剤は今のところ、漆以外見当たりません。
漆は通常の状態では乾きにくく、細かい作業や、時間の掛かる作業に適しています。
そして、作業終了後、中を湿らせた室の中に入れて乾かします。
(漆は湿気を吸収して、固まる特徴があります) 蒔絵の始まりは、奈良時代に数点の作品が見られることから、奈良時代と見ていいでしょう。

 そして、都を京都に移して、貴族の間で流行します。
室町時代には今の技術はほぼ完成しました。
貴族の優美さと、武士の権力の象徴として栄えました。

上の画像に金を蒔いた後に、すっぽりと漆を塗りかぶせ、 乾燥後に漆を研いで下の金を出していきます。
邸宅と手前の土手を研ぎ出したところです。
全部を研ぎ出した物です。
漆を研ぎ出す時は、サンドペーパーや
木炭を使用します。
木炭で研ぐ?とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、
木炭の方が仕上がりは綺麗です。
これは、上の研ぎ出した後に、砥ぎ傷などを磨き上げて艶を付け 更に、細かいところの線を描きあげたところです。
この線も、漆で固めてすべてを磨き上げて完成となりますが、
おおよここまでで1ヶ月以上の時間が必要です。

以上、ここまでは砥ぎ出し蒔絵をご紹介いたしましたが、
この他に、簡素な
平蒔絵(漆で描いた後に、金や銀の細かい金属粉を蒔いただけのもの)、
また、絵を盛り上げて描く
高蒔絵(たかまきえ)、高蒔絵と砥ぎ出し蒔絵を合わせた肉合蒔絵(ししあいまきえ)などがあります。