父、眞扶(さなお)の作品をご紹介します。
2代目眞扶は、初代の松田蒔絵の祖、『秀悦』から伝授されました。
初代秀悦は10代後半で京都の象彦に修行に入り、才能を開花させました。
私が持つ祖父の作品はこれ一つです。
繊細なニワトリ、流石です。
平成20年度 現代の名工(厚生労働省)
第19部門 装身具等身の回り品製造の職業を授章しました。
令和頑年になりましたが85歳の今も現役です。
作品を作る時は夢中になる為、時間が止まるそうです。
そういえば芸術家は凄い長生きをされる方が多いですが、
作品に打ち込んでストレスフリーなのからでしょう。
龍蒔絵文庫
花魁蒔絵文庫
ちょっと色っぽい蒔絵も独特の魅力があります。
パネル うずらに秋草
うずらの首の部分の卵の殻を張ったものも凄いと思います。
眞扶の最新作です。
今までの作品の中で一番思い入れがあるそうです。
一度打ち込みだすと止まらない、寝食を忘れるタイプです。
平成14年全国漆器展
農林水産大臣賞受賞しました。
地元福井新聞、3月2日版に掲載して頂きました。
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作業を始めると、止まらなくなり食事や寝るのを忘れる事もしばしば。
作品完成後は体はかなりダメージを受けます。
しかし仕事場がパワースポットらしく、しばらく居ると立ち直ります。
今年84歳ですが、自分の歯で物を噛み、自分の意志で仕事を続ける・・・。
温泉に行くより、蒔絵での達成感の方が楽しいらしく、
まさに蒔絵の為に生きている。
蒔絵が人生の全て。