福井には職人さんが結構います、
しかし激減中でもあります。
東洋文明に西洋の尺度が入ったからだと私は思います。
資本は西から東へ。
しかし感性や精神の流れは東から西へと流れていくでしょう、ちょうど今が過渡期ですね。
これは現在の世界が示しています。 あと少し、がんばれ。
ということで蒔絵スタジオのスタッフで、手仕事職人ツアーに行きました。
まずは1500年の歴史の越前和紙産地。案内人は杉原商店のジャッキーチェンです。
岩野さん、長田さんと手すき和紙です。が紙を漉くのはほんの1割、9割は材料の準備に費やします。
と尊い事です。奥が深くて語り切れません。ありがとうジャッキー杉原さん。(長田さんは横になっている人)
南青山291などで買えます。
長田邸でパチリ。ジャッキーは写真映りいいですね。
この日は古民家に宿泊です、林さんと市橋さんの好意で泊めて頂きました。
なんとオカマがあります、薪でたくんですよ~~
お焦げのご飯が香ばしくって美味しくって泣けてきます。
無農薬のご飯は目の前の 田んぼで作っています、野菜も・・・・・。みそ汁も。
私の家も子供の頃はそうでした、当たり前の食生活だったのが、今はどれだけ遠くなったのか・・・・。
感謝。
夜は、漆精製職人、市橋さんと共に、漆談義。
漆は生きている、そして湿気と共に幸運を吸い寄せている。
一人で練っていると、漆の精がいろいろ教えてくれるそうです。
もう神秘の世界。これは昔の日本にはどこにでもあった話なんでしょう。
自然から学ぶ事は、心を育てます。恐れや、それから来る防御は必要なくなります。
皆さん堂々と、またキラキラと語ります。
夜は蛍・・・・・iphonではこの画像が限界です。
近くの川には乱舞してました。
都会育ちのスタッフは初めて野生の蛍を見る方も・・・・・。良かったねぇ(ToT)
朝は、馬小屋に行き、馬、猫、鶏、生まれたばかりの兎(かわゆい~ん)
因みにみんなは朝4時に鶏に起こされたとぼやいてました。
今や数少なくなってきた、下地、塗りを一貫してやる職人、杉本さん(左)優しい目と情熱。
長年の習慣が人生を作ってきたんです。
右は父、眞扶です。
父ちゃんも歳取ったなぁ。でも皆に我が事のように蒔絵を語ってました。
こちらは私が修業時代を過ごした山中温泉と山中漆器産地です。
芭蕉の館は歴代の山中漆器展覧会で永久保存になった作品があるのです。
私のもある筈・・・・・だったのが、ガーン。無い、ない、ナイではありませんか・・・・・。
数が多くなってきたので端折ったらしいです。ショボン
しかしガラス越しのスタッフの嬉しそうな顔。素敵でしょう?
山中と言ったら「コウロギ橋」です。で栢野の大杉です。樹齢2000年位かな?
漆精製所のキド産業見学。
ここの社長さん、学者肌で濃いキャラなんです。話が可笑しくて可笑しくて笑ってしまいます。
もう顔見るだけで笑えます。
しかし漆に対する情熱は凄いです。道なき道を行き、人類最果ての地でも行って現物を確かめないと気が済まない
タイプというか、質にこだわるというか。
その多難な話は涙無しでは聞けません。(^◇^)
漆の木の下でパチリ。
お~~い、広部さんがポーズ取って触っている木、それが漆だよ~ん。
大丈夫ですか?ニコニコしてるけど・・・・・。
越前漆器産地では最後の1人となりました、蝋色師(ロイロシ)の伊藤さん。
木炭で研いで、鏡面仕上げの事を言います。
これは何気に凄い技なんです、しかし経済を考えると、炭焼き職人も蝋色師さんも
後継者がいません。・・・・・・・・深刻です。
奥さんと共に、本当に素敵な笑顔です。皆でパチリ。
こうして2泊3日の職人探訪の旅は終わったのですが、皆の心に深く刻まれたのでした。
人からしか感じ取れない、触れる事でしみこむ事の重大さが身に染みた旅でした。
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2012年7月4日