ある宮大工の言葉です。
棟梁が弟子をとる時の基準にしていたそうです。

器用な人は、何でもすぐに出来るし、覚えるのも早いですね、
そこがクセもんなんです。
何と比べか?不器用な人と比べて早いにすぎないんですが。
器用だと慢心も早い、楽を覚えるのも早い、飽きるのも早い。

不器用な人は、覚えるのや身に付くのに時間が掛かかります。
しかし一旦コツを摑むと伸び続けます。
京セラの稲盛会長さん「うちの会社に失敗は無い」と言っておられます。

棟梁の話に戻しまして、
1000年の大建築を建てるには、上っ面を撫でて出来たつもりより、
実のある一心を求めるのでしょう。

不器用の一心に勝る名人無し。
テクニック、効率がはびこる世の中、
蒔絵にはこの精神がいいですね。
一生を通じて自分を摑んで頂きたいと思います。

2012年5月21日