昨日は新国立劇場のオペラ「椿姫」を見てきました。
オペラは去年から見はじめて、今回で4回目です。
少しずつオペラが理解出来てきました。
今まで縁のなかったものだけに、とても新鮮です。
今回はオペラの舞台監督、斎藤さんにご招待頂きました。
私はつくづくラッキーです。
勿論、今回の「椿姫」の舞台監督をされました。
いろいろお話を伺いました。
どうしても蒔絵と比較してとらえる事しかできませんが、
オペラは壮大です。
まず、舞台が3次元で奥行き、幅等かなりの大仕掛け。
そこに生のオーケストラが加わります。
そして、時間が絡みます。
平面の絵とは違うので、
進行と歌と音楽の同時性が必要です。
また、巻き戻しができず、1発勝負です。
内容は高級娼婦と紳士の愛がテーマです。
娼婦は実在の美貌で、モンマルトの丘にお墓があり、今も人が絶えないのだとか。
今回は、終わった後に、舞台監督に舞台裏を見せて頂きました。
お・・・・驚きました・・・・・凄い。これが舞台なのか・・・・・・・・。
オペラは、舞台のセットが大きく動きます。
舞台全てが左右にスライドして、シーンそのものが変わるのです。
なんと客席から見えるのは舞台の4分の1だけなんです。
左右には舞台より大きいスペースがあります。
そのスペースに舞台そのものがスライドして隠れます。
そのスライドは人力でやるのです。
しかも・・・・しかもですよ、前後ではセットを動かすスピードに変化をつけるのです。
そのスピード差が、見る者に動きを与えるのです。
正に舞台は、客席と一体化するために凄い工夫や知恵があります。
しかも上下は15mも移動空間があるのです。
油断すると大変な事になるので、正に真剣勝負です。
勿論、演者も音楽も・・・・・・・壮大な舞台です。
クラクラしてきます。
舞台は客席よりも大きいのです。
殆どの舞台裏は、見える所の6倍の大きさらしいのですが、
パリは9倍だとか・・・・・・。
あまりの凄さに絶句でした。
今後の見方が変わります。
斎藤さん、どうもどうもりがとうございました。
そういえば去年はドラマの撮影現場も拝見し、
それ以来、ドラマ、映画の見方が深くなり、臨場感まで味わえます。
全ての芸術は生きています。
これが、芸術の基本ですね。