他愛もない蕎麦の話を綴ります。
落語では、蕎麦好きが
『あ~~あ、蕎麦はうどんじゃないんだから、ツユにそんなに付けちゃ駄目だよ、
ちょっと付くか付かないかに、パッと食べるんだ』
とか言っていた人が、寝込んでしまい、いよいよご臨終になる前に
『何か遺言はあるかい?』って聞いたら
『蕎麦をツユに付けて食べたかった』
なんてのがあります。蕎麦は凝ると凄いですね。
私が若い頃、地元のお祭りで先輩が、手打ち蕎麦を作ろうって話になり、
2~3回練習して本番の祭りで作りました。
それが楽しくて、やがて本業の蒔絵で生活が出来ない時に、一時そば屋を経営したのです。
場所は岐阜でしたので、週末には名古屋のお客さんがいらして
「美味しい」「こんな味はじめて、また来る」と言われてました。
人生何をやっても無駄はないのですね、
上京してからは、東京の方は蕎麦好きが多いので腕を振い、皆さんに食べて頂いたものです。
私のは、半分我流ですので、
コネ鉢は鍋、伸ばし板は机、伸ばし棒はホームセンター購入の棒。とあり合わせです。
包丁は蕎麦専用です。
蕎麦粉は福井県産でA社とB社の2つをブレンドします。
ブレンドはいいです。それにつなぎ2割、水44%です。
これを手早く混ぜ、コネ10分、伸ばし、切りを素早くします。
福井では蕎麦に大根おろしを乗せ、ツユはぶっかけです。が
関東風につけ麺にした方が美味しいです。
長々と読んで下さりありがとうございます。
2011年1月6日