今は大阪はなんば高島屋の「手作り作品展」に出展中なのですが、
熊本のレポート残しが気になり書きます。
 11月2日が熊本伝統工芸館での「親子蒔絵展」の初日でしたが、
宮崎から漆嶋氏が駆けつけて下さいました。 

22,11熊本 (3) 22,11熊本 (2)

  漆嶋氏とは、今から10年近く前でしょうか、
私が東京進出の足掛かりの一つの「谷中 芸工展」で知り合いまして、
その後、地元福井で「蛍の時期の展示会」や
2007青山にスタジオを持った時も参上して下さいました。
勿論チャーミングな奥様と共に。

 中国で10年銀行マンを務め、今は宮崎は都城で執筆活動されています。
中国の翻訳本などの秀才です。
 福井でも東京でも宮崎でもない、熊本での再会です。

 そして、鹿児島からは中薗さんです。
私が石川で修業時代、彼は私の実家で父の弟子で蒔絵を習ってました。
人なつこく純粋な鹿児島人です。
 河辺の仏壇産地の職人さんで、色んな苦労を乗り越えました。
「ひどい時には酒に溺れ血吐くほどの苦しい胸の内じゃった」と笑ってました。
苦労を宝に変えた風格は、乗り越えた自信から来るものなのでしょう。
力強く、美しい姿でした。
 本当に伝統を支えるって覚悟が要りますね。

22,11熊本 (78)

 人生は出会いと別れを繰り返し、人から色んな栄養を貰い成長していくものだとつくづく感じます。
何年振りかでお顔を拝見した瞬間の気持ちって言葉に出来ないものが込み上げますね。

 歳取ったのかなぁ、感じ方がしんみりしてくる年頃なんですね。
まさに人生謳歌中です。

2010年11月21日