今日は、白金の教室でした。
そこでの話題で、『漆職人で継続困難な職種ってなんですか?』と聞かれました。
多々ありますが、今日は下地について話しました。

下地?って。
下地はとてもとても重要です。でもとても目立たないのと、
下地ってなんですか?と聞かれる位ですから、ほとんど知られていない職業ですね。
漆器の場合、木地師がいてそこに下地をしてから漆を塗るわけですが、
下地をしていないと、木が漆を吸い込んでしまい綺麗な塗りになりません。
また、丈夫にならないし、そもそも下地がしてなかったら割れたり歪んだりととても使えません。
って位大事だけれども、後継者がいません。

20,8,11大森さん下地  20,8,11大森さん下地 (11)

やはり塗りや、華飾である蒔絵に目が行きがちです。
そもそも下地漆はとても硬く引き締まる為、砥ぎが大変です。
そして幾度となく縫っては砥ぎをします。
手間が掛かる割りに工賃も安い為に後継者がいなくなりました。

20,8,11大森さん下地 (20)   20,8,11大森さん下地 (41)

伝統が一度廃れたら元には戻らないのではないでしょうか?

で、教室での話題では、
これだけ、大事な伝統文化が易々消えていくなんて、日本とはなんだ?
本当に大事なものに気づいていないのかも知れないですね。

地味ですが、漆文化にはとても重要な事です。

 

2018,12からの声
そうか、この投稿は8年前にしたものか、
画像の大森さんは下地、塗りまで何でもこなす職人さんだったが、去年亡くなられました。
息子さんが継いでいます、
走行しているうちに産地形態は大きく変わってます。
手で生み出す仕事をしている職人さんは、自分の好きなものを作って道を付ける方法が手堅いかもしれません。
勿論仕事の1部でいいです。
企画、製造、販売、ケアまで一通り何でもこなせないと生き残れないかもです。
スキルは高いです。
しかし好きな事をやるのだから苦ではない筈です。
これが苦なら・・・・・・・・・違う好きな事を見つけて人生を充実させるのがいいでしょう。
時代は大きく変わっていきます。
頑張ろう物造りのみんな。

2010年3月26日