またまた地球環境の第一人者と言っても過言ではない高木さんの「地球村通信より」
面白い記事があったのでご紹介いたします。パート2
 私自身が人類に対して思う事は、人間の欲が満たされたとしたら、
最終的には、精神の現われである芸術的な生活になると思います。
その為に蒔絵も一役かえれば素晴らしいと思っています。
 人類にはエゴや格差がまだまだ多いです。
その事を対照的に現した小説の一部分です。面白いと思います。

●『断絶への航海』について紹介したいと思います。
『断絶への航海』は、未来社会について見事に描いています。
この本は1982年刊(日本語訳は1984年刊)。
著者はジェイムズ・P・ホーガン。

20××年、人類は滅亡寸前の地球から光速宇宙船(3万人)で脱出し、
居住可能な星を探して宇宙を放浪する。放浪の果てに、居住可能な惑星
ケイロンにたどり着く。
その星には、高い文明世界があった。はるか昔、実験的に飛び立った人類が
先に到着し、すでに理想の社会、『地球村』を実現していたのだった。

ケイロンにはお金がなかった。
その結果、所有がなかった。ビジネスは存在しなかった。
その結果、みんなが平等であり、上下はなかった。
長と名のつく人はいなかった。
だから支配も、命令もなかった。
みんなに必要なことを、みんなで話し合い、
みんなで協力して実現した。
みんなが家族のようだったが、みんなが自立しているから、
みんなが自分の責任で自主的に動いていた。
その結果、ケイロンには、地球のような法律や憲法がなかった。
警察も刑務所も裁判所も必要がなかった。地球のような学校も、教育も、
試験も、通知簿もなかった。
人が人を教えるということも、人が人を評価することも、人が人を
裁くこともなかった。

ここまでで、この世界のことがイメージできましたか。
この世界をイメージすることは、未来のビジョンには、とても大切なことです。
「それは夢物語、ありえない」と思ったとしたら、なぜ、そう思うのか。
それこそが、現代の社会の解決すべき問題点なのではないだろうか。
この小説は、そのことを気付かせてくれます。

ケイロンの世界にやってきた地球人たちは、「お金のいらない国」に
迷い込んだ現代人のように、はじめはショックを受け、戸惑い、驚きます。
スーパーには何でも豊富に置いてあるが、すべて無料。
食べ物も、洋服も、すべて無料。
ケイロン人は、突然やってきた3万人もの地球人のために、立派な住宅を
提供してくれたがそれもすべて無料。それに対する支払いも労働も、
なにも請求しなかった。
次のような会話が何度も交わされます。

地球人「本当に、ただですか」「何も支払わなくていいんですか」
ケイロン人「もちろん」
地球人「なぜ、そんなことが可能なんですか」
ケイロン人「???」

地球人「働かなくてもいいんですか」
ケイロン人「働きたくなければ、それでもいいよ。でも、それで満足できますか」
地球人「???」

地球人「どうして軍隊がないのですか」
ケイロン人「なぜ、要るのですか」
地球人「自分たちを守るために」
ケイロン人「何から守るのですか」
地球人「???」

地球人「どうして政府がないのですか」
ケイロン人「どうして政府がいるのですか」
地球人「社会秩序を守るために」
ケイロン人「何から守るのですか」
地球人「???」

ケイロンでは、「他人より豊かになろう」という必要がない。
みんなの幸せを妨げるものに対しては、みんなで協力して問題を解決する。
その世界に馴れたころ、ケイロンの世界を乗っ取ろうとする地球人
グループが現れた。
地球人には軍隊もあるし、武器もある。それを統括する政府もある。
ケイロン人には高度な文明、科学力はあるが、軍隊も政府もない。
組織も命令系統もない。戦えば勝てる可能性は十分にある。

移民した地球人の中で議論が始まった。せっかく友好的で、理想的な社会を
攻撃し、乗っ取り、支配することに多くの地球人は反対だったが、地球人
政府は「攻撃」の決定をした。
戦うことを知らないケイロン人に、地球人の軍隊が襲いかかった。
はじめは、攻撃は成功し、破壊し、征服していった。
しかし・・・・戦況は大きく変わり始める。
軍隊もない、組織もない、命令系統もないケイロン人が、
本気で戦い始めると・・・

このあと、どうなると思いますか。
関心のある方は、ぜひ、本をお読みください。

・・・・・・どうです、面白いでしょう?
先が知りたいですね。
私はまだ知りませんです、はい。

2010年2月23日