うちは祖父から蒔絵師で、祖父や父の弟子など常に7~10人位のお弟子さんの中で育ちました。
夜なべも多く、手伝いなんかもさせられました。
自然、蒔絵は身に付きました。

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 しかし、本格的に修行はじめたのは20歳からで石川県山中町で茶道具を中心に習いました。
福井で習いたかったのですが、他所の厳しさや産地の特色の違いを学ぶ為に山中に・・・。
 親方は最初からいい道具を使わなかったら駄目だという事で、ネズミの筆を下さいました。

作 品 (12)        作 品 (13)
 修行して一年後に「お前も何か描け」と言われ、
仕事後に棗に「蛍」を描きました。
ただ、訳も分からず、また狙いも無く純粋に蒔絵を施しました。
 HPのTOPにある画像がそれです。季節外れですみません。 

作 品 (16)        作 品 (11)
 そうか、今の教室に来てくださっている生徒さんは、
あの時の私かも知れない。
 技法は基礎コースで何となく分かり、でも何でこうなるのか?は
分かったような分からないような・・・・・・。
狙って描けるハズもなく、ただ漆という今までに無い感覚。
粉もただ蒔いている・・・・・しかし、磨けば金属粉が光る。
 あら、不思議。
でも、1500年位前に既にあったんです。変わりようの無い美しさ。

2009年10月6日