蒔絵と日本文化の繋がりは非常に深いものがあります。
例えば、香道という道があります。
お香は数種類の香木を炊き、香りを聴き当てるものです。
香木の中でも、伽羅は特に高価で、最高の香木は、
正倉院にある「蘭麝待」(らんじゃたい)という香木です。
奈良時代に伝わってきたもので11kg以上ある正に名香です。
過去に足利氏や織田信長などが一部を切り取っているらしく、切り取り傷には
名前が刻んであるとか。

さて、生徒様にも香道をされている方が数名いまして、Yさんは自分で作った道具で
香会を開く為に蒔絵を習得中です。
そしていち早く香会を開いてくださいました。
初めての香道、憧れの香道ですので、とても楽しみに参加させていただきました。

レクチャー付きでの香会ですので、とても分かり易く、溶け込むことが出来ました。

今回の香会を通して、道具など特殊なもの程かちがあり、蒔絵との相性がいいのです。

普段の生活でも道具として楽しめる余裕は心の愉しみの上で大事にしたいし、広めたい所です。。

yさんありがとうございました。

2010年10月13日